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ケーブルカーがいざなう高野山宿坊への旅

新型コロナウィルス感染対策として、拝観中止をされている寺社がありますので、直接ご確認のうえご参拝ください。

特集

 旅好きの皆様は「南海鋼索線」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか? 鋼索線などというと建設工事の材料か何かかななどと思ってしまいますが、実はこれはケーブルカーのことなんですね。南海鋼索線とは、南海高野線の終点「極楽橋駅」から高野山の玄関口「高野山駅」までを結ぶケーブルカーの路線なんです。

 

 高野山の宿坊に泊まるために、今までにこのケーブルカーを利用されたことがあるという方も多いのではないでしょうか? 昭和5年に運行を開始したこの路線は、延長はわずか800メートルで高低差は330メートルという急勾配を擁していますから、ケーブルカーは高低差に強いその本領をまさにいかんなく発揮して日々活躍しています。

 

 そんな中、昭和39年から運行を続けていた現行の3代目車両の引退が平成30年6月に発表されました。同年11月25日で旧車両とはお別れとなります。昭和40年の高野山開創1150年、また平成27年の開創1200年という2つの大きな節目を経て、観光に、参拝に、そして宿坊へも、大勢のお客様を乗せて走り続けてきた旧型車両に心から「お疲れさま!」の言葉をかけてあげたいですね。

 

 新型車両は流線型で、高野山・壇上伽藍の根本大塔をイメージした鮮やかな朱色が特徴です。窓ガラスも旧車両よりも大きくなりますので、車内がいっそう明るくなるのはもちろんのこと、車窓からの景色も一段と楽しめそうですね。

 

 外観はモダンな新型車両ですが、内装には木材や格子型のデザインをあしらうなど、近年ますます増えている外国からの宿坊へのお客様方にも高い評判を得そうな予感がします。

 

 この新型車両の運行開始は、2019年3月初旬の予定となっています。車両の入れ替えに伴い巻き上げ機などの設備も一新されますので、それらの工事などに要する期間中運休になってしまうのは我慢しなければいけませんね。運休中の約3カ月間はバスによる代行輸送が行われるとのことですから、この機会にバスにも乗車されてみてはいかがでしょうか? 11月から3月の間に3回高野山を訪れれば、旧型車両、バス、新型車両と3種類の乗車を楽しめることでしょう。

 

 宿坊に泊まって心を落ち着ける体験をするのはもちろんありがたいことですが、童心に返って新しい乗り物の乗り心地を試し、心をわくわくさせることもまたよいものでしょう。遊園地の絶叫マシーンなどは怖い、興味がないという方でも、交通機関としての新しい乗り物と聞けば興味がわいてはきませんか? 新型車両の運行開始が待ち遠しい気持ちと、旧型車両とのお別れが寂しい気持ちとが交錯するこのごろです。

 

<高野山や熊野本宮大社などの宿坊はこちら>

http://shukubo.yadobito.com/?cat=/25

 

 

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