妙心寺|東林院

妙心寺|東林院

編集時の情報ですので最新の情報や詳細の情報は各宿坊にお尋ねください。

●特色

京都・花園の地に広がる臨済宗妙心寺派大本山・妙心寺の境内北東に静かに佇む東林院(とうりんいん)は、妙心寺に連なる46の塔頭のひとつです。本尊は聖観世音菩薩。室町幕府の管領・細川高国の後継者である細川氏綱が享禄4年(1531年)に高国の菩提を弔うために創建した「三友院」を起源とし、弘治2年(1556年)には戦国大名・山名豊国が寺基を妙心寺山内に移して塔頭として再興、院名を「東林院」と改めました。以来、山名氏の菩提寺として歴史を紡ぎ、天保3年(1832年)の堂宇大破を経て本堂・庫裏が再建され、今日に至ります。通常は非公開の院内ですが、宿坊に宿泊することで、この歴史ある禅寺の清浄な空気をじっくりと体感できるのが最大の魅力です。宿泊定員は約20名と少人数制で、2名以上からの受け入れとなっています(人数の条件は事前に電話でご確認ください)。

「沙羅双樹の寺」四季折々の特別公開

東林院が「沙羅双樹の寺」として広く知られる理由は、本堂前庭に茂る十数本の沙羅双樹(ナツツバキ)にあります。樹齢300年ともいわれる銘木を含むこの「沙羅の林」は、毎年6月中旬から下旬に開かれる「沙羅の花を愛でる会」のときに特別公開されます。白い花が朝に咲いてその日のうちに散る一日花の儚さは、平家物語の冒頭「沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす」を思い起こさせ、訪れる人の心に深く刻まれます。散り落ちた花びらと青苔の白と緑のコントラストは、多くの参拝者が語る絶景です。本堂の大屋根の一部には沙羅の花をかたどった瓦も飾られており、細部まで沙羅への敬意が宿っています。

また新春の「小豆粥で初春を祝う会」(1月)では、古来より邪気を払い万病を除くとされる小豆粥を中心とした精進料理を味わいながら、千両・万両が彩る「千両の庭」を愛でることができます。秋には住職手作りのあかり瓦「梵燈(ぼんとう)」が境内を照らす「梵燈のあかりに親しむ会」(10月)も開かれ、ほのかな灯明の揺らぎが禅寺の夜をいっそう幽玄に演出します。宿坊に泊まれば、通常は非公開の院内に長く身を置き、これらの季節の特別公開の時期に合わせて訪れることで、日帰り拝観では出会えない東林院の深みを体感できます。

精進料理の名匠・西川玄房住職の手仕事

東林院を語るうえで欠かせないのが、精進料理研究家としても著名な現住職・西川玄房和尚の存在です。住職は精進料理に関する書籍を数多く出版しており、その料理哲学は「精進料理は、誰にでもできる料理です」という言葉に凝縮されています。宿泊者には1泊2食付きのプランで住職手作りの精進料理が振る舞われ、境内で採れた京野菜をはじめ、天ぷら・湯葉・ひろうす・季節の煮物など、彩り豊かで滋味深い献立が朱塗りのお膳に並びます。口コミには「五臓六腑に沁み渡る美味しさ」「簡素ながら目を楽しませてくれる彩り」といった声が寄せられています。毎週火・金曜日(要予約・除外日あり)には精進料理体験道場「添菜寮」での体験教室も開かれており、食材を無駄にしない精進の心まで伝授されます(曜日・開催状況は事前にお問い合わせください)。宿泊と体験教室を組み合わせた「精進料理づくし」の滞在も人気の過ごし方です。

禅寺の日常に溶け込む静寂の宿坊体験

客室は6畳の和室で、各部屋には「萬福」「建仁」「天龍」「大徳」「東福」「相国」「南禅」「妙心」と京都の名刹の名が付けられています。テレビも余分な備品もなく、徹底的に「禅寺のなかに泊まる」体験に特化した空間です。隣室との間は襖一枚という構造も、一般の旅館とは異なる「宿泊させていただく」という謙虚な心持ちを自然と引き出してくれます。朝のお勤め(朝課)への参加は自由で、強制ではなくそれぞれのペースで禅の空気に身を委ねられます。書院庭園には水琴窟(一壷天)があり、苔と白砂が蓬莱の世界を表現した枯山水の傍らで、その幽玄な音色に耳を傾けることができます。周囲を竹藪が囲む境内は、都会の喧騒を忘れさせる静寂に満ちており、口コミには「来た時の自分と変わって心も体も浄化された」「非日常を存分に味わえた」という言葉が並びます。

妙心寺前バス停から徒歩約6分・JR花園駅から徒歩約8分とアクセスも良好。なお宿泊予約は電話確認のうえ往復はがきによる申し込みが必要です。京都宿坊・妙心寺東林院は、精進料理の深みと沙羅双樹の美しさ、禅寺の凛とした日常を丸ごと体感したい方に、一度訪れれば忘れられない宿坊体験を提供してくれます。

●都道府県

京都府

●住所

京都市右京区花園妙心寺町59

●アクセス

JR花園駅徒歩10分

●電話番号

0754631334

●おおよその予算

5,000円~

●部屋の種類

個室(和室)

●インターネット環境

なし

●設備・サービス

朝食, 夕食

●チェックイン

15:00~21:00

●チェックアウト

10:00

●ホームページ

●Facebookページ

●体験

精進料理

●口コミ

東林院には、宿坊なびのコメント欄・トリップアドバイザー・宿坊研究会など複数の媒体に宿泊口コミが寄せられています。精進料理の美味しさ・庭園に面した客室の風情・禅寺ならではの清潔感・非日常の静寂体験への評価が共通して高く、「宿坊初体験だったが素晴らしかった」という声から「また利用したい」というリピーターの言葉まで、幅広い層から好評を集めています。以下、実際に届いた声をテーマ別にご紹介します。

部屋・設備・清潔感への評価

宿坊なびのコメント欄(ロビンさん)には「私のお部屋は一番お庭の眺めがいいお部屋でとっても快適にゆったり過ごせました。庭はよく京都の庭園を見に行くのですが、ちゃんと手入れしてあり感動しました」という口コミが届いています。また別の宿泊者(nyatarou2seiさん、宿坊なび)は「空調もついていて、お風呂やトイレも掃除が見事に行き届いて心配りを感じました」と設備面を評価しています。

トリップアドバイザーにも具体的な宿泊体験が記されており、ある宿泊者(治秀 野さん)は「普通の旅館の家族風呂にも負けない立派なお風呂でした。隅々まで綺麗に掃除も行き届いたお風呂で、気持ち良く疲れを癒すことが出来ました」と浴室の清潔さを高く評価しています。同じく別の宿泊者(ななつさん、トリップアドバイザー)は「建物は古かったですが、所々メンテナンスされており、掃除もきれいにされていました。窓ガラスなんて指紋ひとつありません」と述べており、古い日本家屋でありながら行き届いた手入れへの感心を伝えています。また「ヒノキのお風呂でシャワー圧も弱くなくて気持ちよかったですよ」というお風呂の記述も同口コミにありました。宿坊研究会サイトの来訪者口コミにも「部屋や洗面所、トイレなどは掃除が行き届いていて清潔です」という声が記載されています。

客室は隣室との間が襖一枚という昔ながらの日本家屋の造りですが、これを「逆に珍しくて新鮮」と受け取る声も多く、宿坊なびの可奈さんは「テレビもありませんからまさに静寂のなかで時間を過ごす宿泊がなんとも新鮮で心地よかったです」と綴っています。なお、アメニティ(タオル・浴衣・歯ブラシセット)の提供がないため持参が必要な点、宿泊は2名以上からの受け入れとされている点、また予約は電話確認のうえ往復はがきによる手続きが必要な点も複数の口コミや情報サイトで言及されており、訪問前に公式へ確認のうえ準備するとよいでしょう。

精進料理への評価

東林院の精進料理への評価は特に高く、複数の媒体で絶賛する声が並んでいます。宿坊なびのノルブさんは「料理本を何冊か出しているご住職の手作り精進料理がやさしいお味で本当に美味しかったです」と記しており、トリップアドバイザーの治秀 野さんは「下手な店の懐石料理を食べる位ならお薦めです。若干味付けが濃い気もしますが、おひつ一杯に御飯が出てきますので何の問題もありません」と満足度を伝えています。宿坊なびのマグネットコーティングさんは「精進料理の本を数多く執筆している」住職の存在に触れ、料理の本格的なクオリティを評価しています。

食事の内容については、トリップアドバイザーの別の宿泊者(ななつさん)が「お料理はしっかり出汁が取られ、煮物は甘目の味付けでした」と記し、「食事は別棟のお部屋でいただきます」という形式についても言及しています。また館内アナウンスで夕食・入浴・朝食の時間が知らされるという禅寺ならではのスタイルも複数の口コミで紹介されており、「寺の方針に振り回されるのが楽しくなってくる」という声もありました。宿坊なびの可奈さんも「ご住職自らが用意してくださった精進料理を堪能し、思い出深い宿坊体験となりました」と述べています。朝食についても「朝ごはんも夕食同様に美味しかった」(治秀 野さん、トリップアドバイザー)という声が届いています。

朝のお勤め(朝課)・沙羅双樹庭園の体験への評価

宿坊ならではの朝のお勤めについては、いずれも強制ではなく自由参加形式であることが共通して伝えられています。宿坊なびのnyatarou2seiさんは「強制ではなく自由でした。自分のあったときに合わせて行きたいときに本尊にお勤めの心得が置いてあるのでそれに沿ってやりました」と詳しく紹介しています。トリップアドバイザーのななつさんも「希望者は朝5時半から本堂で自由参加です」と記しており、強制ではなく自分のペースで参加できる点が宿坊初心者にも親しみやすいと評価されています。

宿泊者ならではの体験として、複数の口コミで言及されているのが沙羅双樹の庭へのアクセスです。トリップアドバイザーには「ここのお坊さんはカリスマ精進料理シェフとしてTVなどにも出てみえました。沙羅双樹の咲く時期はお庭の景観も楽しめます(これは宿泊者だけの特権です)」という声がありました(投稿時点の表現です。現在は「沙羅の花を愛でる会」として一般公開期間もあります)。また宿坊なびの啓介さんは「拝観したくても出来ない時期に見る夏椿に、宿坊体験の妙味を感じました」と、一般公開期間以外にも庭を身近に感じられる宿泊ならではの魅力を伝えています。

静寂・非日常体験への評価

宿坊体験全体を通じた感想として、「非日常」「浄化」「心の洗濯」をキーワードとした声が多く届いています。宿坊なびのnyatarou2seiさんは「来た時の自分と変わって心も体も浄化されました。心の洗濯をしたい方にはお薦めです」と綴り、同じく可奈さんは「日頃の仕事でのストレスも発散できるぐらい自分と向き合う時間が持てたのは素晴らしい体験になりました」と述べています。トリップアドバイザーのある宿泊者(治秀 野さん)は夫婦2人きりでの宿泊を振り返り「普段味わう事の無い静寂を感じられる1日となりました」と記しています。また宿坊なびのコレットさんは「静かな宿坊で一夜を過ごしたことは非日常を存分に味わうことができ素晴らしい京都の思い出作りの一ページとなりました」と綴っています。

「宿坊を体験したい、お寺を身近に感じたいという方にはもちろんお薦め」(治秀 野さん、トリップアドバイザー)という言葉が多くの宿泊者の感想を代弁しています。ホテルのような至れり尽くせりのサービスはありませんが、だからこそ感じられる禅寺の静けさと精進料理の滋味——それが妙心寺 東林院の宿坊を訪れた人が口を揃えて「また来たい」と語る理由です。

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ユーザーの声・口コミ・評判

  1. 宿坊 なび より:

    コメントを編集宛にいただきましたのでご紹介。

    外国の友人が日本の宿坊に泊まってみたいと言うので、折角なら宿泊棟でなくお寺の中に泊まれる宿坊が良いと思い、妙心寺東林院を選びました。妙心寺は、小さな塔頭が建ち並ぶ街のような寺で宿坊は二つあります。建物は古かったですが、メンテナンスされており、掃除もきれいにされていてとても清潔でした。隣の部屋とはふすまのみで分けられています。お風呂はグループ単位で指定された時に入ります。料理本を何冊か出しているご住職の手作り精進料理がやさしいお味で本当に美味しかったです。

    ノルブ

  2. 宿坊 なび より:

    コメントを編集宛にいただきましたのでご紹介。

    ここのお寺は、沙羅双樹の庭が有名で、宿坊を予約すれば見ることが出来ます。ここでのおススメは、「精進料理」ですね。ここの住職さんは精進料理の本を数多く執筆しており、料理の世界でも注目されている方です。門限は21時、消灯22時です。22時消灯は少し早いかなとは思います。愛想のないスタッフの対応やお風呂では洗髪禁止、順番に放送があったら速やかに入る、使わない照明は消すなどいろいろなご注意を受けることなど、普通のビジネスホテル感覚でいると、とまどってしまうかもしれません。

    マグネットコーティング

  3. 宿坊 なび より:

    コメントを編集宛にいただきましたのでご紹介。

    京都旅行で、ぜひとも宿坊を体験したかったので、こちらのお寺の宿坊を利用しました。なにせ何から何まで初めての寺院内の宿坊宿泊でしたので、ちょっととまどってしまいました。当然ながらお部屋は襖一枚で区切られているだけの和室。しかもテレビもありませんからまさに静寂のなかで時間を過ごす宿泊がなんとも新鮮で心地よかったです。日頃の仕事でのストレスも発散できるぐらい自分と向き合う時間が持てたのは素晴らしい体験になりました。お食事もご住職自らが用意してくださった精進料理を堪能し、思い出深い宿坊体験となりました。 

    可奈

  4. 宿坊 なび より:

    コメントを編集宛にいただきましたのでご紹介。

    20年ぶりに京都を訪れることになり、せっかくなのだから一度はお寺に宿泊してみたいと、宿坊を利用してみることにしました。境内が広く到着するのに少し迷いましたが、趣きのある佇まいに感動を覚えました。丁寧に掃除された宿坊内はどこも美しく、心が洗われるようでした。こちらの宿坊に決めた理由は二つあり、一つ目は有名な沙羅双樹の庭を見せていだだけるということで、楽しみにしておりました。足を踏み入れると清浄な空気が流れているように感じます。美しい庭を心ゆくまで堪能できました。もう一つは、料理本もお出しになられている住職の精進料理です。こちらも期待通りに本当に美味しくて、五臓六腑に沁み渡るとはこのようなことを言うのだろうと思いました。空気が澄んでいるかのような空間の中自分を見つめる時間ができ、こちらを訪れて良かったです。

    さいりゅう

  5. 宿坊 なび より:

    妙心寺|東林院
    コメントを編集宛にいただきましたのでご紹介。

    以前、京都が好きでよく言っていた際、宿泊に妙心寺東林院宿坊を利用しました。夜は10時就寝しないといけなくて、朝は5時半起床で朝のおつとめがありました。勿論1人部屋で、私のお部屋は一番お庭の眺めがいいお部屋でとっても快適にゆったり過ごせました。庭はよく京都の庭園を見に行くのですが、ちゃんと手入れしてあり感動しました。朝食は温泉卵に、白いご飯に、漬物、ほうれん草の煮つけ、おからでした。宿坊の食事はとっても質素だったのですが、よく噛んで食べました。

    ロビン

  6. 宿坊 なび より:

    コメントを編集宛にいただきましたのでご紹介。

     何年か前に宿泊したので記憶が曖昧ですが、こちらの予約はまず電話でしました。その後に往復はがきで予約した旨を宿坊に送り、返信で数日後に「宿泊承諾書」がきました。料金は、1泊朝食付きで6000円前後でした。こちらのお寺に着くと外の喧騒から離れ、異空間に来たようでとても厳かな気持ちになりました。まず、奥の部屋に案内され、有名沙羅双樹を愛でながらお茶菓子を頂き風流なひと時を堪能しました。部屋の広さは大体8畳位で空調もついていて、お風呂やトイレも掃除が見事に行き届いて心配りを感じました。ちなみにお風呂は洗髪はできませんでした。また使用しない電気や昼間は消す様にと張紙があり無駄な事はしないという方針で、環境への配慮も感じました。食事は精進料理でどれも手が込んでいておいしく、簡素ながらも彩りがきれいで目を楽しませてくれました。お勤めは朝6時からと夕方4時からと時間は決まっておりますが、強制ではなく自由でした。自分のあった時間に合わせて行きたいときに本尊にお勤めの心得が置いてあるのでそれに沿ってやりました。 この宿坊へ宿泊して、今までにない経験ができ、とても神妙な気もちになりました。来た時の自分と替わって心も体も浄化されました。心の洗濯をしたい方にはお薦めです。

    nyatarou2sei

  7. 宿坊 なび より:

    コメントを編集宛にいただきましたのでご紹介。

    京都旅行を計画した時にホテルだけに宿泊するよりも、どうせなら京都らしい雰囲気を最大限に体験できる宿坊での宿泊プランも取り混ぜた方が良いという夫の意見を取り入れて妙心寺の東林院の宿泊を決めました。こちらの住職さんが全て精進料理を丁寧に用意してくださっており、その一つ一つに心がこもっていて大変美味しくいただくことができました。静かな宿坊で一夜を過ごしたことは非日常を存分に味わうことができ素晴らしい京都の思い出作りの一ページとなりました。

    コレット

  8. 宿坊 なび より:

    コメントを編集宛にいただきましたのでご紹介。

    広大な妙心寺境内の中で、開山堂の東北に位置するのが「沙羅双樹の寺」とも呼ばれる東林院です。沙羅双樹(夏椿)の季節だけ特別公開されますが、拝観ではそれ以外入れませんので、通年で利用できる宿坊は、その意味でも利用価値があると思います。また、東林院では特別拝観時に精進料理を提供するほど、お食事が凝っています。1泊2食付で申し込めば、夕食はその精進料理をいただけます。精進料理としては、少し濃い目の味付けですが、ご飯の量も問題ありませんでした。訪ねた季節は冬であったため、方丈前に植えられた樹齢300年とも言われる沙羅双樹は落葉していましたが、拝観したくても出来ない時期に見る夏椿に、宿坊体験の妙味を感じました。

    啓介

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