鹿王院|宿坊 鹿王院

鹿王院|宿坊 鹿王院

編集時の情報ですので最新の情報や詳細の情報は各宿坊にお尋ねください。

●特色

京都・嵯峨嵐山の静寂な一角、JR嵯峨嵐山駅からわずか徒歩5分の場所に佇む鹿王院(ろくおういん)は、正式名称を「覚雄山大福田宝幢禅寺鹿王院」という臨済宗の古刹です。康暦元年(1379年)、室町幕府第三代将軍足利義満が自身の延命を祈願して建立し、開山(初代住持)には春屋妙葩(普明国師)が迎えられました。境内には多くの宝物が伝わり、秋の紅葉シーズンには多くの参拝者が訪れる京都屈指の名刹です。宿坊は女性限定で提供されており、禅寺のしんとした空気の中でひとり自分と向き合う滞在が叶う稀有な宿坊です。

足利義満ゆかりの禅刹・仏牙舎利を奉安する古刹

鹿王院の名は、開山にあたって境内に野鹿の群れが現れた逸話と、釈迦が最初に説法を行った鹿野苑(ろくやおん)の「鹿王」の故事に由来しています。義満はもともと広大な宝幢寺の開山塔として鹿王院を建立しましたが、応仁元年(1467年)から始まった応仁・文明の乱の戦火で嵯峨一帯が焼失し、宝幢寺は再建されませんでした。鹿王院のみが再建され、宝幢寺の格式と法脈を今に伝えています。

境内最大の寺宝は、舎利殿(駄都殿)に奉安された「仏牙舎利(ぶつげしゃり)」です。これは鎌倉三代将軍・源実朝が中国・宋の都臨安(現・杭州)の能仁寺より日本に請じたもので、後に後光厳天皇が普明国師に下賜し、応安7年(1374年)に鹿王院に安置されました。以来、毎年10月15日の「舎利会」の日のみ開扉供養が行われており、この日だけ仏牙舎利を拝することができます。

また境内の山門は、1379年の創建当時の姿をそのまま伝える唯一の遺構で、切妻式・本瓦葺・四脚門の禅寺門形式という中世様式の貴重な建物です。山号「覚雄山」の三字扁額は足利義満の自筆で、義満の道号「天山」と「准三后」の印が今も刻まれています。室町時代には歴代将軍の御成りがあり、一休和尚(一休宗純)も12歳のころ(1405年・応永12年)この山門をくぐって維摩経の提唱を聴いたと伝わります。

嵐山を借景とした枯山水庭園と境内の四季

鹿王院の境内で訪れた人が一様に息を呑むのが、舎利殿を中心とした「鹿王院庭園」です。嵐山を借景とした平庭式枯山水苔庭で、京都市の名勝に指定されています。三尊石・坐禅石を中心とした石組みが配置され、庭の南側には『平家物語』にも諸行無常の象徴として記される沙羅双樹が植えられています。また樹齢300年を超えるモッコクの古木が庭に古い風格を与えており、宝暦13年(1763年)に作庭されたこの庭は今も変わらず静謐な禅の世界を映しています。

山門から中門にかけての参道には青苔が茂り、竹林・椿・もみじが連なります。宿坊なびへ届いた口コミには「朝陽を浴びた紅葉を見ることができ、それだけでもこの宿坊に泊まってよかったと心から思えます」という声があり、宿泊者だけが体験できる早朝の静かな光景こそがこの宿坊最大の魅力のひとつです。境内奥の茶室「芥室(からしむろ)」は昭和の名工・笛吹嘉一郎の手による数寄屋建築で、昭和11年に俳優・大河内伝次郎が寄進したことでも知られています。

女性限定の宿坊体験・手作り精進料理と禅の静寂

鹿王院の宿坊は女性専用・相部屋(和室)という珍しいスタイルで、一泊朝食付き5,000円(宿泊税別途200円)という手頃な価格で禅寺の空気に浸ることができます。宿泊者は翌朝9時のチェックアウトまで、境内の静寂をひとりじめできます。朝食は手作りのがんもどきを中心とした精進料理で、あっさりした味付けと丁寧な仕事が好評です。「みんな京都が好きで泊まられている方ばかりで楽しく過ごすことができました」という口コミのとおり、同じ想いを持つ女性旅行者との偶然の出会いも鹿王院ならではの体験です。

なお、朝のお勤め(坐禅・法話)は2026年5月現在、休止中です(再開時は公式サイトでご確認ください)。冬季は暖房器具の貸し出し(500円)があり、防寒の備えも安心です。予約は電話のみ(Tel: 075-861-1645)の受け付けで、メールやハガキでの予約には対応していません。門限は19:30と早めに設定されているため、夕食は事前に済ませるか持ち込みをご利用ください。

足利義満が自ら延命を祈って建てた禅刹の法灯が650年近く絶えることなく灯り続ける鹿王院は、嵯峨嵐山という京都随一の景勝地に位置しながら、なお喧騒と無縁の深い静けさを保っています。一人旅や女性二人旅で「本物の禅寺に泊まってみたい」「嵐山の紅葉を誰よりも早く見たい」という方に、ぜひおすすめしたい京都の宿坊です。

●都道府県

京都府

●住所

京都市右京区嵯峨北堀町24

●アクセス

JR嵯峨嵐山駅徒歩5分

●電話番号

0758611645

●おおよその予算

5,000円

●部屋の種類

女性専用相部屋(和室)

●インターネット環境

なし

●設備・サービス

朝食

●チェックイン

0:00~0:00

●チェックアウト

9:00

●ホームページ

宿坊 - 鹿王院 公式サイト
お知らせ 朝のお勤め(坐禅・法話)は、現在お休みさせていただいております。 宿泊詳細 料金 一泊朝食付き 5,000円 宿泊税 別途 200円 対象者 女性限定 門限 19:30 チェックアウト 翌朝 9:00 夕食 持

●Facebookページ

●体験

座禅,精進料理

●口コミ

鹿王院の宿坊には、宿坊なびをはじめ宿坊研究会・旅行体験記ブログなど複数の媒体に宿泊者の声が寄せられています。苔むした庭園の美しさ・手作りの精進料理・アットホームな雰囲気・早朝の座禅体験への評価が際立っており、宿坊初体験の学生から何度もリピートする旅好きまで幅広い層が高評価を寄せています。以下、実際に届いた声をテーマ別にご紹介します。

庭園・雰囲気・ロケーションへの評価

鹿王院の宿泊口コミで最も多く取り上げられるのが、境内の庭園の美しさです。宿坊研究会には「二泊しました。古さがとてもいい感じで、朝は戸の外に広がる静かな庭が美しく、わりと街中にあるのに、山寺の雰囲気があります。一番心に残ったお寺」という声が届いています。別の宿泊者からも「苔むした地面に寒椿の花がボタボタ落ちていて美しい」「お庭に面した渡り廊下がとても美しい。暖かい日差しを浴びながら苔と松のお庭を眺める。いつまでもここでのんびりしていたい気持ちになりました」という口コミが寄せられています。

宿坊なびのEnzo Lucaさんは「宿泊者は朝陽を浴びた紅葉を見ることができ、それだけでもこの宿坊に泊まってよかったと心から思えます」と紅葉シーズンの感動を伝えています。またコトカレの体験記でも「お庭がとても広くて、特に朝日があたると一層素晴らしかったです」「奥のふすまを開けるとお庭が一望できてとても贅沢な気分になります」という感想が記されており、「お庭目当てのリピーターさんも多いらしいです」とも紹介されています。嵐山から近い立地でありながら「嵐山から少し歩くので宿坊はとても静かで」という声もあり(宿坊研究会)、観光の喧騒から切り離された静けさを求める旅行者に高く評価されています。

部屋・設備への評価

客室については、シンプルな和室と庭への眺めへの評価が目立ちます。宿坊研究会には「お部屋は、お堂の一角にある八畳ほどの和室で、庭に面していて、朝などは縁側に座って美しいお庭を心行くまで眺められます。これは本当に最高です」という声がありました。「六畳が2つ続いたお部屋に通される」「部屋には小さなテーブルとお茶のセットが用意されており、くつろぐことが出来た」といった口コミも届いています。一方「テレビや冷房設備などはありません」という記述もあり(コトカレ体験記)、宿坊ならではのシンプルな環境も体験のひとつとして受け入れられているようです。

冬季の寒さについては複数の口コミで触れられており、「みんなで追加料金を払ってストーブを借りる程度には寒かった」(宿坊なび・Enzo Lucaさん)、「急に冷え込みストーブを急遽準備してくださいましたので、おかげで温かく過ごすことができました」という声がありました。また「各部屋にストーブもついていて、自由に使ってよく、快適でした」という口コミも届いており、寒い季節でも気遣いのある対応が評価されています。お風呂は「部屋ごとに順番で入りました」「2人で入れるユニットバスで綺麗でした」という声があり、「タオルやドライヤーはなかったので、持っていくことをお勧めします」という実用的なアドバイスも宿坊研究会に届いています。

精進料理への評価

鹿王院の口コミで繰り返し高評価を受けているのが、奥様お手製の朝食の精進料理です。宿坊なびのEnzo Lucaさんは「朝食は手作りのがんもどきを中心とした精進料理で、あっさり目の味付けがとても美味しいです」と記しています。コトカレの体験記でも「特に飛竜頭(ひりょうず)と呼ばれるがんもどき。具だくさんで大満足でした」と絶賛しています。宿坊研究会にも「具沢山の温かいがんもどきが美味」「朝食がおいしかったです。旅行中のどの食事よりも印象に残っています」「奥様お手製の精進料理も大変美味しかったです。ガス釜で炊かれたご飯は懐かしい味がしました」という声が複数寄せられており、朝食目当てのリピーターも多いようです。

京トークの取材記事(住職奥様へのインタビュー)では、奥様が「朝食は私が作っているので、美味しいと喜んでもらえたら本当にうれしいですね。朝からお肉もお魚も抜きの精進料理で、昔からある簡単な和食なんですけど、そういうのを楽しんでもらってね」と語っており、「朝ごはんが美味しくて何度も泊まっている」という口コミが多数あることも紹介されています。朝食は複数の宿泊者が一部屋に集まっていただくスタイルで、他の宿泊者と旅の話が弾む交流の場にもなっているようです。

朝のお勤め・座禅体験への評価

朝の座禅体験については、ほぼ一様に好評の口コミが届いています。宿坊研究会には「朝のお勤めは6時30分から30〜40分。座布団を持ってお堂に集合し、座禅の初歩を教わりました。薄暗いお堂の中で、静かに呼吸に集中できるのは、何ともいえない幸せな空間でした」という声がありました。「朝7時より舎利殿にて坐禅。始める前に住職が丁寧に数息観の手ほどきしてくださる」「早朝、こじんまりとしたお堂で少人数で座禅・・。昨日とは違った雰囲気を味わうことができました」という口コミも届いています。

宿坊なびのEnzo Lucaさんも「朝のお勤めは6時からで、普段は公開していないお堂で座禅を組みながら住職の方のお話を伺いました」と体験内容を詳しく伝えています。宿坊研究会の別の口コミには「朝のお勤めは自由参加ですが、座禅体験ができるので非常に面白いです。ただじっとしているだけなので誰でもできますし、堅苦しいこともありません。涼しい朝のひととき、お堂の中で静かに座ることはとても気持ちの良いものでした」とあり、初心者にも参加しやすい雰囲気であることが伝わります。なお、2026年5月現在、朝のお勤め(坐禅・法話)は公式サイトによると休止中のため、参加を希望する方は事前にご確認ください。

スタッフ・おもてなしへの評価

お寺の方々の対応や温かい雰囲気も、口コミで繰り返し評価されています。宿坊研究会には「お寺の方々も、とても感じがよくて、快適に過ごせました」「控えめな面差しの御婦人が迎えてくださり」「立派なお庭や優しい奥様。初めての宿坊体験を素敵な思い出にして下さいました。胸を張ってお勧めできるお寺”鹿王院”です」という声がありました。また「友達が一人門限に遅れましたが、ご親切に勝手口から入れて下さいました」「鹿王院の門限を過ぎていましたが、裏口を開けておいてくださいましたよ」という口コミも届いており、杓子定規でない柔軟で温かな対応がリピーターを生んでいることが伝わります。

他の宿泊者との交流・旅の出会いへの評価

相部屋ならではの旅の出会いを楽しんだ声も複数届いています。宿坊なびのEnzo Lucaさんは「みなさん京都が好きで泊まられている方ばかりで楽しく過ごすことができました」と綴っています。コトカレの体験記でも「全国から来ている他の宿泊者の方々との出会いもあり、それもまた魅力の1つです。徳島からの方は2回目の宿泊だそうです!」と紹介されています。宿坊研究会にも「宿坊自体がどうこうというより、人とのふれあいを楽しんだことが心に残っています。たまたま相部屋の4人が一人旅だった事もあり、みんなでうちとけてお話しをしました」という声がありました。

嵯峨嵐山という京都随一の景勝地に佇みながら、観光の喧騒とは無縁の静けさを守る鹿王院の宿坊。手作りの精進料理・早朝の座禅・苔の庭という三拍子揃ったここだけの体験を求めて、季節を変えてリピートする女性旅行者も少なくありません。「どこの宿坊に泊まれるのが良い?と聞かれたら、私は鹿王院をおすすめします」という宿坊研究会の口コミが、この宿坊の魅力を端的に物語っています。

京都でおすすめの宿坊

【2026年最新版】京都でおすすめ宿坊6選|初心者・一人旅・グループまで
「京都の宿坊に泊まってみたい」——そう思い立ったとき、選択肢の多さに迷う方も少なくないはずです。宿坊専門サイト「宿坊なび」を2017年から運営してきた立場で、2026年現在の京都の宿坊を改めて精査し、初心者から一人旅・グループ旅行まで幅広く...

関西の宿坊一覧

関西の宿坊一覧
京都の宿坊奈良の宿坊滋賀の宿坊和歌山の宿坊大阪の宿坊兵庫の宿坊
スポンサーリンク

ユーザーの声・口コミ・評判

  1. 宿坊 なび より:

    コメントを編集宛にいただきましたのでご紹介。

    女性のみ宿泊できる宿坊です。私が泊まった時はちょうど紅葉の時期で混んでいるかなと思っていたのですが、女性4名で一部屋でお布団を敷いて過ごしました。みんなで追加料金を払ってストーブを借りる程度には寒かったですが、みなさん京都が好きで泊まられている方ばかりで楽しく過ごすことができました。朝のお勤めは6時からで、普段は公開していないお堂で座禅を組みながら住職の方のお話を伺いました。ここの宿坊で何が一番楽しみかというと、朝食と宿泊者しか見ることのできない静かな光景です。朝食は手作りのがんもどきを中心とした精進料理で、あっさり目の味付けがとても美味しいです。そして宿泊者は朝陽を浴びた紅葉を見ることができ、それだけでもこの宿坊に泊まってよかったと心から思えます。

    Enzo Luca

タイトルとURLをコピーしました