「善光寺の宿坊に泊まったら、宿坊オリジナルの御朱印がもらえるって本当?」「そもそも御朱印って、本堂でもらうものじゃないの?」——宿坊専門サイト「宿坊なび」には、善光寺参りを計画中の方からこうした質問がよく寄せられます。結論から言うと、善光寺の御朱印は本堂だけでなく、参道を取り囲む宿坊でもいただける場合があり、これは善光寺という寺院の成り立ちそのものに関係しています。この記事では、初心者の方でも迷わないよう、善光寺の御朱印の基本と、宿坊に泊まるからこそ出会える御朱印の集め方を、2026年8月時点の情報をもとにまとめます。
善光寺の御朱印、まず押さえておきたい基本のいただき方
善光寺は特定の宗派に属さず、「一生に一度は善光寺参り」と言われるとおり、あらゆる人を受け入れてきた無宗派の寺院です。この独特な成り立ちが、御朱印の種類の豊富さにもつながっています。まず初心者の方が押さえておきたいのは、本堂以外にも御朱印をいただける場所が複数あるという点です。
| 授与場所 | 位置づけ |
|---|---|
| 本堂 | 善光寺そのものの御朱印。まず参拝したい中心的な場所。 |
| 大勧進 | 天台宗一山の本坊。御貫主様(住職)が住まわれる寺院。 |
| 大本願 | 浄土宗の大本山で、尼僧寺院。御上人様(善光寺上人)が住まわれる寺院。 |
| 釈迦堂など塔頭 | 境内に点在する諸堂でも、それぞれ独自の御朱印を授与している。 |
※授与場所・受付時間・初穂料は変更される場合があるため、参拝当日は各寺院の掲示や窓口でご確認ください。
宿坊に泊まると出会える「宿坊オリジナル」の御朱印とは
ここからが、善光寺参りの奥深いところです。善光寺の境内には、大勧進・大本願のもとに39の寺院が軒を連ねており、寺院名に「院」がつく25寺が天台宗、「坊」がつく14寺が浄土宗にあたります。これらの寺院は参拝者・宿泊者を受け入れる宿坊であると同時に、それぞれが独自の御本尊を祀るひとつの寺院でもあります。つまり、宿坊に宿泊するということは、善光寺全体の一部でありながら個性を持ったひとつのお寺に泊まるということでもあり、宿坊によっては、その宿坊ならではの御朱印を授与しているケースがあるのです。
たとえば、善光寺の参道沿いに位置する善光寺|宿坊 良性院では、参拝者の回向受付や写経、境内案内とあわせて御朱印の授与も行っている宿坊のひとつです。宿泊しながら、その宿坊が祀る御本尊にまつわる御朱印をいただけるというのは、日帰り参拝だけでは味わえない、宿坊に泊まるからこその体験だといえます。ただし、すべての宿坊が御朱印を授与しているわけではなく、時期や宿坊の都合によって対応が変わることもあるため、「この宿坊で御朱印はいただけますか」と、チェックイン時に確認しておくのが確実です。
季節や時期によって出会える御朱印が変わることも
善光寺の御朱印は、通年でいただけるものだけでなく、季節の行事や特別な期間に合わせて授与される限定の御朱印が存在することでも知られています。また、善光寺には7年に一度、前立本尊が公開される「御開帳」という大きな行事があり、次回は令和9年(2027年)の開催が予定されています。御開帳の期間中は境内全体が例年以上の賑わいを見せ、回向柱に触れる特別な参拝ができるほか、この時期に合わせた限定の御朱印や授与品が用意されることも少なくありません。2026年8月現在はまだ御開帳前の時期にあたりますが、季節ごとの行事や授与品の情報は、参拝が近づいたタイミングで善光寺および宿泊予定の宿坊に直接確認しておくと安心です。
初心者・コスパ重視で御朱印巡りを楽しむコツ
「限られた滞在時間で、できるだけ効率よく御朱印をいただきたい」という初心者・コスパ重視の方には、宿泊する宿坊を拠点に考えるのがおすすめです。多くの宿坊は善光寺の参道沿い、本堂まで徒歩数分の立地にあるため、チェックイン後の身軽な状態で境内を歩き回れます。翌朝の「お朝事(おあさじ)」に合わせて本堂へ向かい、そのまま大勧進・大本願へと足を伸ばし、最後に宿泊先の宿坊で御朱印をいただく——という流れを組めば、無駄な移動を減らしながら一度の参拝で複数の御朱印に出会うことができます。
宿坊に泊まる際の「朝のお勤め」全般のマナーや服装、遅刻・欠席時の対応については、以下の記事でも詳しく紹介しています。早朝から動く参拝旅行の段取りをイメージしておきたい方は、あわせてご覧ください。
▶ 【体験談】宿坊の「朝のお勤め(勤行)」は絶対参加?遅刻や欠席、服装のマナーまとめ
御朱印をいただくときに知っておきたい基本マナー
御朱印は、参拝の証としていただく特別なものです。気持ちよく授与していただくために、初心者の方は次の点を押さえておきましょう。
- 御朱印帳は必ず事前に用意しておく(当日、宿坊や境内で購入できる場合もありますが、品切れのこともあります)
- 御朱印をいただく前に、まず本堂・お堂で参拝を済ませておく
- お釣りが出ないよう、初穂料は小銭を用意しておくとスムーズ
- 御朱印帳は両手で渡し、両手で受け取る
- 授与所が混雑している時間帯は、静かに列に並んで待つ
御朱印は本来、スタンプラリーのように数を集めることが目的ではなく、参拝した証としていただくものです。宿坊に泊まる際も、御朱印そのものより先に、お朝事への参拝や精進料理、その宿坊が大切にしてきた歴史に触れる時間を味わうことを優先すると、より充実した善光寺参りになるはずです。
まとめ|御朱印集めも、宿坊に泊まるからこそ深まる体験
善光寺の御朱印は、本堂・大勧進・大本願といった主要な場所だけでなく、参道を取り囲む宿坊でもいただける場合があります。39の寺院それぞれが独自の御本尊を持つ善光寺ならではの構造を知っておくと、宿坊選びそのものが、御朱印巡りの計画の一部になります。季節や時期によって出会える御朱印が変わる点も踏まえながら、初めての方でも無理のないペースで、善光寺参りと御朱印集めの両方を楽しんでみてください。
「では実際にどの宿坊に泊まればいいの?」と気になった方は、初心者や女性にもおすすめの、ネット予約できる善光寺・戸隠エリアの宿坊を比較一覧付きで紹介している記事もあわせてご覧ください。
▶ 初心者や女性にもおすすめ、ネット予約できる善光寺・戸隠の宿坊はこちら
・【2026年最新版】長野でおすすめ宿坊9選|善光寺・戸隠・木曽路を楽天トラベルで予約
宿坊ごとに御朱印の有無や、朝のお勤め・精進料理の内容は異なります。上記の記事では、コスパ重視の方から、丁寧な案内を重視する方まで、目的別に選びやすいよう比較表付きでまとめていますので、宿坊選びの参考にしてください。宿坊自体が初めてという方は、宿坊の基礎知識|宿坊とは?料金・マナー・精進料理まで完全解説【2026年版】もあわせて読んでおくと、当日の流れがよりイメージしやすくなります。
※本記事の御朱印の授与場所・種類・御開帳の時期に関する情報は、善光寺および各宿坊の公開情報をもとに2026年8月時点で作成しています。宿坊ごとの御朱印授与の有無や内容、季節限定の授与品は変動するため、最新情報は善光寺事務局または宿泊予定の宿坊に直接ご確認ください。