出石寺|宿坊 出石寺
編集時の情報ですので最新の情報や詳細の情報は各宿坊にお尋ねく
●特色
愛媛県大洲市の山中、標高812メートルの出石山(いずしやま)山頂に伽藍を構える出石寺(しゅっせきじ)は、正式名称を「真言宗御室派 別格本山 金山出石寺(きんざんしゅっせきじ)」といい、地元では親しみを込めて「おいずしさん」と呼ばれる古刹です。四国別格二十霊場第七番札所であるとともに四国三十三観音霊場第十八番・四国八十八ヶ所第四十三番準堂など多数の霊場に列せられており、四国遍路を志す旅人が古来より参詣してきた霊地です。山頂ゆえの深い静寂と眼下に広がる大洲盆地・伊予灘・豊後水道の絶景は、俗世から切り離された非日常の時間を旅人に与えてくれます。本坊に併設された宿坊では精進料理と朝のお勤めを体験でき、宿坊初心者から四国遍路の巡礼者まで幅広く受け入れています。
養老2年(718年)開山・猟師の回心に始まる1300年の歴史
出石寺の草創は今から1300年以上前、養老2年(718年)にさかのぼります。宇和島郷の猟師・作右衛門が鹿を追って山中に分け入ったところ、突如として地が鳴り岩が割れ、金色に輝く千手観音と地蔵菩薩が大地から湧き出たといいます。その霊験に打たれた作右衛門は殺生の業を悔い改めて仏門に帰依し、名を道教と改めてこの地に「雲峯山出石寺」を建立しました。その後、大同2年(807年)には弘法大師空海がこの山を訪れて修行を行い、山中に鉱山(金山)のあることにちなんで山号を「金山」に改めたと伝えられています。境内には今も弘法大師が護摩供を修したと伝わる護摩ケ石が残り、その上で「巌上祈祷護摩」が現代に再現されています。
その後、幾度かの兵火と興廃を経て、室町時代末期には大洲に入城していた武将藤堂高虎が武運長久を祈願して当山を重興。江戸時代には宇和島藩伊達氏・大洲藩加藤氏ら藩主の帰依を受けて末寺72坊を数えるほどの隆盛を誇りました。また伝承によれば、藤堂高虎が朝鮮出兵の際に持ち帰り寄進したという銅鐘(高麗鐘)は高麗王朝時代に朝鮮半島で鋳造されたもので、現在は国指定重要文化財に指定されています。昭和16年(1941年)に大火によって伽藍が焼失しましたが、昭和31年(1956年)に再建。平成29年(2017年)には開山1,300年を記念した「いづしまつり」が開催され、50年に一度の秘仏本尊開帳が行われました。
山頂の本堂に鎮座する秘仏・千手千眼観世音菩薩
石段166段を上り詰めた出石山頂上に建つ本堂には、開山以来の御本尊・千手千眼観世音菩薩(秘仏)が祀られています。厳格な秘仏であるため通常は非公開ですが、毎年1月3日には前立仏として千手観音立像が開帳されます。また境内の大師堂には弘法大師が本尊として祀られ、脇仏とともに拝観できます。護摩堂の金巌不動明王(きんがんふどうみょうおう)、「一願成就」の仏として信仰される片目地蔵(秀厳さん)など、参拝者の心を引きつけるお堂が山上に点在し、四国八十八ヶ所の写し石仏も境内一帯に配されています。山頂後方からは大洲盆地・石鎚山方面・伊予灘が一望でき、霊場ならではの壮大な眺めが広がります。
境内には樹齢500年以上・幹周6.4メートルに及ぶカツラの木が立ち、大洲市の天然記念物に指定されています。弘法大師にゆかりの深い千年杉・大井戸も残り、境内全体が瀬戸内海国立公園の景勝地として豊かな自然に包まれています。
本坊と一体の宿坊・精進料理と朝のお勤めで整える非日常
出石寺の宿坊は本坊と同じ棟に位置しており、「柱や床が太く黒光りしていて、歩くたびに床が軋む、まるで江戸時代にタイムスリップしたよう」(宿坊なびコメント)と評されるほど、深い歴史の空気がそのまま宿泊空間に満ちています。客室は12畳ほどの広い和室で、テレビなどの余分な設備を排した静寂の空間は、山頂という立地もあいまって完全な非日常を体感させてくれます。トイレ・お風呂は共用。夕食はお部屋に本格的な精進料理を運んでいただけます。翌朝は6時からお勤め(勤行)に参加でき、境内での写経・座禅・法話なども体験可能です。
山頂にそびえる秘仏の霊力と1300年の法灯、弘法大師ゆかりの修行の地、そして国指定重要文化財の高麗鐘まで——愛媛・大洲の出石寺は、四国遍路の巡礼者はもちろん、精進料理・朝のお勤め・山岳霊場ならではの非日常体験を求める一人旅・カップル・家族旅行まで、すべての旅人を深く迎え入れる四国を代表する山岳宿坊です。
●都道府県
愛媛県
●住所
大洲市豊茂乙一
●アクセス
JR伊予大洲、八幡浜、長浜駅からタクシー40分
●電話番号
●おおよその予算
4,000円
●部屋の種類
個室(和室)
●インターネット環境
なし
●設備・サービス
大浴場, シャンプー, ボディソープ, 浴衣
●チェックイン
17:00~17:00
●チェックアウト
9:00
●ホームページ
●Facebookページ
●体験
●口コミ
出石寺の宿坊には、宿坊なびをはじめいくつかの媒体に実際の宿泊者・来訪者からの声が寄せられています。楽天トラベル・じゃらんなど大手OTAへの掲載口コミは現時点では多くありませんが、四国遍路の巡礼者や宿坊体験を求めて訪れた旅人からは「深い静寂と歴史の空気に包まれた唯一無二の非日常体験」として特に高い評価が届いています。以下、確認された声をテーマ別にご紹介します。
部屋・建物・雰囲気への評価
宿坊なびのカルマさんは「出石寺の宿坊は本坊と宿坊が一緒になっていて、柱や床が太く黒光りしていて、歩く度に床が軋んでまるで江戸時代にでもタイムスリップしたようです」と綴っています。黒光りする古い柱・軋む廊下といった本坊と一体の宿泊棟は、山岳霊場の宿坊ならではの空気感として多くの方の印象に刻まれているようです。「2人で泊まったのですが、部屋は12畳ぐらいの広い部屋でした」とも記しており、二人旅でも余裕を持って過ごせる広さがあることが伝わります。
複数媒体の紹介文でも「300人ぐらいが泊まれるという宿坊内には、奥行きのある廊下やいくつもの部屋があります。過剰な装飾を排した12畳の個室に入ると、テレビなどはありません。山の頂ということもあり、生活音が一切しない全くの非日常が味わえます」と紹介されており、テレビのない山頂ならではの完全な静寂が、この宿坊の最大の魅力として語られています。
四国遍路中に宿泊した来訪者(2024年6月)は「テレビはありません。聞こえるのは風と大雨の音だけでした。宿坊や大広間もかなり大きく、それでも怖いとか寂しいとか、そんなことは一切なく、そこにいるだけで安心できるというか…とても良い時間を過ごせたように思います」という声を記しています。山頂の孤絶した環境が、怖さや不安ではなく深い安心感につながるという点は、この宿坊を体験した方に共通する感想のようです。また「私一人しか泊っていなかったので、ご住職と色々とお話ができました」との記述もあり、少人数のときにはご住職と直接言葉を交わせる距離感の近さも魅力の一つです。
精進料理への評価
宿坊なびのカルマさんは「夕食はお部屋に運んで来てくれ、本格的な精進料理で、味も美味しかったです」と記しており、お部屋への料理の提供スタイルと味についてともに好評価を伝えています。複数媒体の紹介文でも「お部屋でいただく食事は、本格的な精進料理です。派手な見栄えのするものではなく、慎しやかで滋味あふれる品々。静寂の中だからこそ分かる深い味わいがそこにあります」と、山頂の静けさと一体になった精進料理体験が言語化されています。
また境内には食堂もあり、名物の「出石寺うどん」もいただけるとのことで、宿泊者だけでなく参拝者にも親しまれている味があることが伝わります。
写経・座禅・法話体験への評価
宿坊なびの大志さんは「寺院の前の石の階段からとても雰囲気が漂ってくるお寺だと思いました。弘法大師などが来山されている由緒正しき場所となるので、この場所での宿坊体験に心を躍らせていたのです」と記しています。体験の流れについても詳しく綴っており、「まず最初に行ったのは写経です、字を書き写すことにより雑念を振り払います。そしてお坊さんのありがたい法話を聞いてその後は精進料理を食べてその日は終了。次の日の朝には巡礼と座禅を行って名残惜しいですが宿坊体験はチェックアウトとなりました」という声が届いています。写経・法話・精進料理・座禅・朝の巡礼と、出石寺の宿坊では宿坊体験の醍醐味が一通り揃った充実した体験ができることが伝わります。
朝のお勤め(勤行)への評価
朝のお勤めについては複数の方が体験を記しています。宿坊なびのカルマさんは「朝のお勤めは6時からでした」と開始時間を具体的に伝えており、四国遍路巡礼者の記録(2024年)でも「翌朝は朝のお勤めに同席できました」との声が残っています。標高812メートルの山頂で迎える夜明けと、清冽な空気の中で行われる勤行は、日常では得られない格別な体験として宿泊者の記憶に刻まれているようです。宿泊者であれば同席できるスタイルのようで、初めての宿坊体験者も安心して参加できます。
山頂という立地ゆえにアクセスは容易ではありませんが、だからこそ「そこにいるだけで安心できる」深い非日常がある——出石寺の宿坊は、四国遍路の巡礼者にとっても、日常からの完全な脱出を求める旅好きや宿坊初心者にとっても、一度は訪れる価値のある唯一無二の山岳宿坊体験を提供しています。
中国地方の宿坊一覧

ユーザーの声・口コミ・評判
コメントを編集宛にいただきましたのでご紹介。
出石寺の宿坊は本坊と宿坊が一緒になっていて、柱や床が太く黒光りしていて、歩く度に床が軋んでまるで江戸時代にでもタイムスリップしたようです。2人で泊まったのですが、部屋は12畳ぐらいの広い部屋でした。隣の部屋とは襖一枚で仕切られているだけです。おトイレとお風呂は共同です。お風呂は小さいですけど新しかったです。夕食はお部屋に運んで来てくれ、本格的な精進料理で、味も美味しかったです。朝のお勤めは6時からでした。
カルマ
コメントを編集宛にいただきましたのでご紹介。
寺院の前の石の階段からとても雰囲気が漂ってくるお寺だと思いました。弘法大師などが来山されている由緒正しき場所となるので、この場所での宿坊体験に心を躍らせていたのです。まず最初に行ったのは写経です、字を書き写すことにより雑念を振り払います。そしてお坊さんのありがたい法話を聞いてその後は精進料理を食べてその日は終了。次の日の朝には巡礼と座禅を行って名残惜しいですが宿坊体験はチェックアウトとなりました。
大志